西洋梨の選び方と追熟
西洋梨を選ぶポイントですが、これも品種による部分はありますが、表面に傷が無くて、ある部分だけが柔らかくなっていないものを選ぶようにしてください。
ラ・フランス、ル・レクチェなどの場合には、形が多少凸凹しているものが多く見られます。この点については味とはあまり関係ないようで、いびつな物でも若干皮が剥きにくい程度だと思ってください。いずれにしても西洋梨の場合は追熟が重要なポイントになります。
西洋梨収穫されたばかりの西洋梨にも僅かにデンプンが含まれているのですが、このタイミングで食べると非常に硬くて食感もゴリゴリした感じです。甘みもあまりないので、はっきり言ってまずいのです。
そこでしばらく寝かせておいて、デンプンが果糖、しょ糖、ブドウ糖などの糖分に分解されるのを待つわけです。ビタミンBやCも多くなってきます。
西洋梨独特のトロッとしたなめらかな肉質についても、不溶性のペクチンが熟すことで水溶性のペクチンに変化するからです。こうした一連の変化をもたらす追熟なしでは西洋梨は美味しい果物にはならないのです。
追熟は温度管理がポイントです。買ってきた直後は、乾燥しすぎないよう袋などに入れ、15~20度の室内で置いて追熟させてください。そして十分追熟して食べ頃になったら、ビニール袋に入れて、冷蔵庫で保管し、できるだけ早めに食べてください。